特別展 山口薫





柿の秋 1966年





病院の壁より 病中記 馬と牛 1967年





山口薫のアトリエ

梶川芳友


山口薫の絵を見ていると私は無性に悲しくなり胸が痛くなる。
しかしもう一方で、ほのかに人をひきつける親しさとあたたかさに助けられる。
山口薫の上北沢のアトリエは現在も14年前となにひとつ変っていない。
本の表紙裏にデッサンされたエスキースが無造作に画架にピンで止められ、テーブルの上には小石や枯草や貝殻が置かれ、アトリエの片隅にはウイスキーの空瓶がある。
「筆一本を愛して死す」と紙片に残した無口な山口薫が黙って座っているようである。
庭には小さな花をつけた雑草がほどよくしげっている。
私はそのアトリエのなかで涙の出るような不思議な感動にいつも襲われる。




年譜


1907 8月13日、群馬県群馬郡箕輪町に生まれる。
1924 川端画学校に学ぶ。
1925 東京美術学校西洋画科に入学。
1926 第7回帝展に初入選。
1930 東京美術学校西洋画科を卒業。第17回二科会展に入選。渡欧。
1933 パリより第8回国画会展出品、国画会会友に推薦。この年、帰国。
1934 国画会を脱退し、長谷川三郎、村井正誠、矢橋六郎、シャルル・ユーグらと新時代洋画展を結成。
1937 新時代洋画展の同人が中心となり、自由美術家協会を結成、第1回展に「花の像」などを出品。
1950 矢橋らとともに自由美術家協会を脱退、モダンアート協会を結成。
1951 武蔵野美術大学講師となる。
1953 東京芸術大学(専任)講師となる。第2回サンパウロ・ビエンナーレ展出品。
1959 第10回毎日新聞社賞受賞。神奈川県立近代美術館で「村井正誠・山口薫展」開催。
1964 東京芸術大学教授となる。
1967 群馬県美術館ファンデイション・ギャラリーで山口薫展 学生時代より自由美術展1937」開催。
1968 群馬県美術館ファンデイション・ギャラリーで「山口薫展 自由美術時代1938年から1967年まで」開催。
第8回現代日本美術展に「おぼろ月に輪舞する子供達」出品。
5月19日、胃ガンのため逝去。








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5,000円


山口薫ポストカード(8枚組) 1,000円
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