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村上華岳 春衣行路 何必館茶室 |
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このたび、何必館コレクション「近代芸術家の書展」を開催いたします。 「近代芸術家の書」は、書家の書とは一線を画し、書壇の約束事にとらわれない自由な表現のなか に、作家の研ぎ澄まされた感性が凝縮されています。 一流の芸術家の書は、書かれたことばの面白さと、肉筆が伝える書き手の呼吸が文字の上手下手を 越えて、観るものの心を強烈に惹きつけます。 人間性豊かな風格のある書、古人に学びながら書風を磨いた独学の書、そして卓越した造形性や画 家らしい筆使いが生きる奔放自在な書など、近代日本を代表する画家、陶芸家、彫刻家、詩人、文学 者たち芸術家の個性あふれる「書」の世界を、何必館コレクションより厳選された約60点の作品によっ て展覧します。この機会に是非ご鑑賞ください。 |
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北大路魯山人 閑林 娯泉石 |
近代芸術家の書 梶川 芳友 戦後、日本人の生活は大きく様変わりした。 それは外側から見える変化だけでなく、人間の内面であり、考え方であり、生き方の変容である。 多 くの分野で、長い時間をかけて蓄積された文化的遺産が徐々に忘れ去られ、そのことの重要性に気づ いた時には、取り返しのつかない状況ということを幾度となく繰り返している。 書は千年以上にわたり、日本人の伝統的な生活文化のひとつであった。わずか百年前までは、あら ゆる公文書、手紙、そして町の看板、軒に吊るされた子供たちのテルテル坊主に至るまで、すべて毛 筆で書かれていた。筆跡を見ると、その人の社会的地位や職業、年齢、性格、そして思想的な傾向ま でも推察することができたのである。 しかし、急速な活字の発達により、毛筆文の多様性は、活字書体の画一的な明晰さに取って代わら れ、墨書は、書家という一部の人たちの占有物になってしまった。 さらに、近年は学校教育の場でも書 道の授業が必須科目から外され、パソコンやEメールの普及によって、手書きで文字を書くこと自体が 日常生活から消えつつあり、それは精神世界の基盤の脆弱化につながっている。 そうした状況のなかで、近代日本の芸術家の書を見ていると、あらためて喪失したものの価値と、書 本来の面目を知ることになる。 いたずらに書法を追求するのではなく、書きたい言葉を、心の赴くままに書く。それぞれの分野で磨き ぬかれた個性と、創作への発熱が書に宿り、書き手の生命が、筆から紙へと最短距離で伝達される。 そして、一枚の紙上には、その人間特有の思考のリズムや、喜怒哀楽の感情が織り込まれる。 書は、その言葉の狭間に、予期せぬ心裡や歴史を映し出す。書の生命は、筆墨硯紙が織りなす地平 を、思索の場とすることにある。「書は人なり」という言葉のとおり、鑑賞者は書を通して人と出会うこと ができる。ときには強く勇気づけられ、心を癒され、そして、自らの生き方を自問することになる。 文字が変われば思想が変わる。近代芸術家の書は芸術家のもうひとつの顔であり、時代に翻弄さ れる現代人にとって、「個」というものの指標となるのではないだろうか。
(何必館・京都現代美術館長) |
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奥村土牛 雪月花 |
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北大路魯山人 尋常一様 |
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熊谷守一 五風十雨 |
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村上華岳 不動降魔剣 観音慈悲涙 |
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高村光太郎 山にゆきて |
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川端康成 以文会友 |
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須田剋太 大道 |
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北大路魯山人 刻字屏風 赤壁賦 |
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何必館コレクション 近代芸術家の書 展 会期: 2011年3月12日(土) 〜 4月24日(日) ※月曜休館 (但し、3/21は開館) 開館時間: 10:00〜18:00 (入館は17:30まで) 会場: 何必館・京都現代美術館 京都市東山区祇園町北側271 電話:075-525-1311 [地図] 入館料: 一般1,000円 学生800円 主催: 何必館・京都現代美術館 ● 記念出版 「近代芸術家の書 梶川芳友著 」 2,800円 |
●記念出版 「近代芸術家の書 梶川芳友著」
カラー作品90点、作家略歴、作品目録他 A4変形判 全121頁 発行:何必館・京都現代美術館 定価:2,800円(税込)
●近代芸術家の書 ポストカード(8枚組セット)
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