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![]() つばき鉢 1938年 | |
![]() 備前旅枕花入 1958年 |
![]() 双魚絵平鉢 1935年 |
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野に遊ぶ 魯山人 梶川芳友 |
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魯山人の言葉に「自然美礼讃一辺倒」というのがある。
この八文字は彼の創造への探究心を表現しているが、同時に彼の人生観そのものであり、独立独歩の人であった魯山人の風姿を映す言葉でもある。たしかに、魯山人の美の極致は、自然にある。 私は、いつしか魯山人を自分の部屋から、そして美術館から解き放してみたいと思うようになった。彼の作品をもっと広い自然の中に連れ出したくなっていた。まだ見たことのない魯山人に出会えるような気がしたからである。 「努力といっても、私の努力は遊ぶ努力である」という魯山人に想いを馳せ、四季にわたって、上賀茂、近江路、洛北大原、そして花折峠へとたずね歩いた。あざやかな季節の移ろいの中で、私はそれぞれの魯山人と戯れていた。花・水・風・雪と、四季のなかでよりいきいきと生命の輝きを増す作品を前にして、彼の美意識の深さに驚嘆させられたのである。 京都は千年の時間をかけて、日本文化を熟成してきた都である。その根底にあったのは、自然と共にあることを理想とした精神であった。その精神を魯山人の作品のなかにみることができるだろうし、無冠の野人であることを選んだ芸術家の生涯が、端的にそのことを物語っているだろう。 晩年の魯山人は、星岡茶寮を追放されたのを期に、鎌倉の山中に居を構え、書作と作陶三昧の暮らしに入った。世俗を離れ、山鳥のように太陽とともに目覚め、日が沈んで眠る。自ら雅号を「夢境」と定め、おもいのまま野に遊ぶ魯山人がここにいた。 |
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年譜 |
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