魯山人の掛かる光庭

 

 

 


  「近代芸術家の書」は、書家の書とは一線を画し、書壇の約束事にとらわれない自由な表現のなかに、作家の研ぎ澄まされた感性が凝縮されています。
 一流の芸術家の書は、書かれたことばの面白さと、肉筆が伝える書き手の呼吸が文字の上手下手を越えて、観るものの心を強烈に惹きつけます。人間性豊かな風格のある書、古人に学びながら書風を磨いた独学の書、そして、卓越した造形性や画家らしい筆使いが生きる奔放自在な書など、近代日本を代表する画家、版画家、陶芸家、彫刻家、詩人、文学者たちの個性あふれる「書」の世界を、何必館コレクションより厳選した約80点の作品によって展観します。ご鑑賞ください。

 

 

村上華岳 覺心聖語

 

 

 

 

近代芸術家の書

 「書は人なり」という言葉のとおり、鑑賞者は書を通して人と出会うことができる。ときには強く勇気づけられ、心を癒される。
 書は、その言葉の狭間に、予期せぬ心裡や歴史を映し出す。書の生命は筆墨硯紙が織り成す地平を、思索の場とすることにある。
 文字が変われば思想が変わる。近代芸術家の書は芸術家のもうひとつの顔であり、時代に翻弄される現代人にとって、「個」というものの指標となるのではないだろうか。

 

 

 

北大路魯山人 独歩青天

 

 

 

 

 

 

 


 

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