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![]() Ville 1973 |
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光の痕跡 梶川芳友 |
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光の実在に目覚め、光を発見した、パリの屋根裏部屋。
パリと京都はよく似ているといわれる。共に時間をかけて造りあげられた街である。一筋縄ではいかない難しさと面白さが共存し、そこに住む人々の感性をしたたかに育てている。この作品は、京都に生まれパリに魅せられた田原桂一の原点ともいえる。 1972年、小さな劇団の照明係として渡仏、講演後そのままパリに残った田原桂一は、写真家を目指し、わずか5年後の26歳の時、この「窓」のシリーズでアルル国際写真フェスティバル大賞を受賞、一躍世界的な脚光を浴びる。以後、木村伊兵衛賞、ニエプス賞、シュヴァリエ文化功労賞と受賞を重ねてきた。 数年前、私は親しい友人でもある田原桂一と、雁皮紙や局紙、フランスのアルシュ等に、プラチナプリントという古い手法で焼き付けた「都市」「窓」「エクラ」「ヌード」「トルソー」の5つのポートフォリオを製作、同時に展覧会を開催し、写真表現の新しい可能性を試みた。 「時間と光の交錯、光の痕跡、光そのものを芸術としてとらえたい」といった写真家田原桂一の光の思考は、この屋根裏の一室から始まったのである。 |
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