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美術品にふさわしい空間とはなんだろうか。活力のある美術館とはどのような美術館なのか。 鑑賞空間は、そこに置かれた作品が、いきいきと躍動するものでなくてはならない。展覧会場でも、美術館でも、既設の条件にとらわれ、こうした基本的な問題が顧みられていない。 すべてのことが量の問題だけに目をうばわれ、質の問題に目をそそぐことを忘れてしまうと、美術鑑賞の場合でいえば、作品をまともな姿で、みられなくなってしまう。 |

![]() 外観 |
![]() エントランスホール |
![]() 主ホール |
![]() 松本竣介 |
二階に上がると闇の中に漢の「俑」が浮かび出る。闇は千年のタイムカプセルを象徴するものでもあろうか。近寄るとその幽明の中で大理石と柔かな「俑」のはだあいが、みごとにとけあう。なお、二階には、床の間を基調にした新しい壁面による鑑賞空間を設定している。
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![]() 3階階段ホール |
![]() 奥村土牛 |
美術品を陳列すれば美術館であるというのではなく、美術品がより美しくみえる場でなくてはならない。照明にしても、明るいばかりが能ではない。水墨画が陰翳礼賛の障子ごしの柔かな光によって、はじめて微妙な墨色の諧調が目をさます。また、立体的な彫塑像を生かすも殺すも、ライティングである。その生彩を放つ座標は光と空間との交点の間に生まれる。
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![]() 光庭 |
![]() 茶室から光庭 |
![]() 書院より八坂神社 |
![]() 茶室 |

![]() 熊谷守一 |
![]() 小展示室 |
エレヴェーターで五階に上がると、ガラス越しに庭がいっぱいにひろがる。ガラスに映る楓のあわい影をこえて、ムンクのエッチング「二人」が、冬枯れの佗しさの中によりそう。これこそ映像の中に再構築された寂寥としたムンクの心象風景といえよう。いかなる美術の解説も及ばない適確なモノローグである。
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![]() 工芸館 |
![]() 階段ホール |

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